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日々の記

keyakinon.exblog.jp

どうにかなる


年齢的なものなのか、まわりの人が亡くなるという
経験が少しずつ増えてきて、
だんだんと、人が誰しもいつか死んでいくことを
受け入れられるようになってきたように思う。

私の親しかった友達は、二人とも早々にあの世にいってしまったが、
最初に友達が亡くなったときは、まだ20代の半ばで、
私は驚いておろおろして、とても受け入れることはできなかった。
(結局10年くらいかかった気がする)

私自身も、「まだまだ人生これから」なんて思っていて、
自分がいつか死ぬかもなどということは考えたくなくて、
友達の死からも目をそらしていたかったのだと思う。

二人目は数年前、訃報を聞いて最初のショックがおさまるにつれ、
(あー、私もいずれ死ぬんだな)
という実感がふつふつとわきあがり、それからというもの、
死をそれほど特別なことと感じなくなった。

一番親しいと思っていた相手が二人とも死んでしまうなんて、
なにこれ?と一瞬思ったけど、答えは簡単で、
なんとなく生きづらい同士だったということなんだろう。

数少ない貴重な友達がいなくなった後、
どんなに孤独になるのかと思っていたけれど、
亡くなった友達を以前より近くに感じて、
むしろ寂しくなくなったような気さえするときがある。

私はまだあと何十年か生きていくつもりだけど、
かといって生きている人のほうが正しいとも偉いとも思ってない。

なるべく健康に生きて、楽に死ねるように
食生活をだいぶ気をつけるようになり、それがまた楽しみでもある。

死の実感とか、死を視野に入れることで、
生きていることが相対化できるのはいいことだと思う。

(タイトルは、なんとなく今の心境。)






by keyakinoshita | 2018-02-07 09:33
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