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日々の記

keyakinon.exblog.jp

歩み寄り




仕事場に明らか〜にアスペな派遣の男性がいる。

結構な年齢いってるせいか、そして定職に就いてないところを見ると、
職場でいびりにあったこともあると思われ、

(自分は反省せずまわりが悪かったことにして退職したんだと思う。
そして、自分の考えが受け入れられない世の中がおかしくて
自分は正しいってずっと信じてる系のひねくれ方)

多少は人に合わせたほうが「得」ということを学習しているので、
私よりよっぽど会話もできるし、普段は、
「ちょっと変わってるかな〜」くらいで問題なさそうなのだけど、

(あ、今この人、気が緩んだな)
って時に、恐ろしいほどの上から目線を繰り出してくる。

この間は、一緒に仕事しているまわりの人たちを
田舎者呼ばわりして平然としていた。
(ちなみに彼はチームの中では一番下っ端。)

まわりみんなぽかーん&顰蹙のあまり黙り込む。

いつもはまわりに合わせて「あげてる」けど、
本心では常に自分が一番偉くて一番正しいと思ってるんだな・・・
と私は再確認した。

自分が否定されるようなことが起こると、
自動的に相手が間違ってると考えて、都合のいい理屈で正当化。
自分が間違ってるかも?と考えるのは、至難のわざなんだろう。
(わかるよ。)
偉くて正しい自分が間違ってるわけないから。
(根拠ないんだけど。)

ちなみに、ネットに流れてるようなゴシップを
本気で信じてるっぽいのも気になるところ。
「誰々が誰々の愛人だった」とか、ネット情報を事実のように信じて
自分だけ知ってる感じで披露してたり。

「そんなのみんな色んなことテキトーに書いてるんだよ」って、
親切に反応してあげるまわりの人に私は感動する。
(やさしいなあ。っていうか、会話ってそんな雑なものなのよね)


私の場合は、逆になんでも自分が間違ってるかもと考えてしまうので
一緒にされたくない感は満載だけど、
症候群としてくくるなら同じカテゴリーだろう。

彼は、自分の変さに薄々気づいてるかもしれないけど、
症状であるプライドの高さが邪魔して本気で取り組んでないんだと思う。

人のせいにして他人を蔑んどけば、自分は傷つかないし困らないから
わざわざ改善しようとか思わなくてもしょうがないのかもしれない。
(うだつは上がらないままだけど。)


そんなのを見ていて、
何のために診断があるのかな、という疑問に、
とてもシンプルな答えが見えた気がした。
(「この人は、診断受けたほうがいい」って思ったから。)

当事者が自分の特徴を知ることで、相手を不快にさせずに済む。
当事者じゃない人は、特徴を知っとけば不快にさせられずに済む。
診断を介して歩み寄れれば、双方の悩みが減る。

「悩み」は、文学者や芸術家になろうっていうんでもなければ、
不毛なものだし、社会生活ではないほうが建設的。

彼のおかげでいいことに気づけたわけだけど、
彼のように人を馬鹿にして話終わっちゃう人は
本当は私の中ではどうでもよくて、
自分を責め苛んで悩んでしまう人こそ、自分の特徴とか症状を
よく知っておくことが大事だと言いたい。

自分が間違ってるという悩みは、常態化していると当たり前すぎて、
「私悩んでるぅ〜」ってことにも気づかなくなる。
それが、
「なんか生きづらいな」
になり、
「生きづらいから死にたい」
になっちゃって、
「死にたい」
が常態化していると、何かあったときに、
「死のう」
に、簡単になっちゃったりするのだ。

自分を責めても、相手を責めても、何も解決しないんだと思う。






by keyakinoshita | 2017-10-29 15:44
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